楽天カードを自己破産の対象にすると、楽天のサービスが丸ごと使えなくなるのではないか。手続きを始める前、私がいちばん不安だったのはそこでした。
楽天銀行に口座があり、楽天モバイルで通信し、楽天市場で買い物をする。生活のかなりの部分が楽天に寄っていたので、カード1枚の問題では済まないように思えたのです。
結論から書きます。私の場合、楽天銀行の口座は凍結されず、楽天モバイルも楽天市場も楽天ポイントも、これまでどおり使えています。
ただしこれは私のケースです。楽天銀行に借入があるかどうかなど、事情が違えば結果も変わります。手続きの判断は必ず弁護士や司法書士に相談してください。
結論|楽天銀行もモバイルもポイントも、そのまま使えた
先に一覧で示します。私が自己破産の手続きをしたのは2022年から2023年にかけてで、対象には楽天カードも含まれていました。
| サービス | 私の場合どうなったか |
|---|---|
| 楽天カード | 使えなくなった |
| 楽天銀行の口座 | 凍結されなかった。現在も同じ口座を使っている |
| 楽天モバイル | 影響なし。契約は続いている |
| 楽天市場 | 買い物できる。支払い方法だけ変更した |
| 楽天ポイント | 失効しなかった |
| 楽天ID | 変更なし。そのまま使っている |
| 楽天証券 | そのまま利用できた |
| 楽天ペイ | そのまま利用できた |
自己破産に至った経緯や、その後クレジットカードを再取得するまでの話は自己破産後にクレジットカードは作れるかにまとめています。この記事では楽天のサービスに絞って書きます。
楽天銀行の口座は凍結されなかった
凍結を恐れて、先に現金を引き出した
手続きに入る前、私は楽天銀行の口座が凍結されるかもしれないと思い、入っていた現金を引き出しました。
同じグループの銀行なのだから、カードの支払いが止まれば口座も止められるのではないか。そう考えたのです。口座が使えなくなれば、日々の支払いが立ち行かなくなります。
実際には凍結されず、今も同じ口座を使っている
結果としては、凍結されませんでした。手続きの最中も、免責が下りたあとも、口座はそのまま使えています。現在も同じ口座を使い続けています。
いま振り返れば、慌てて現金を引き出す必要はありませんでした。ただ、当時はそれを確かめる方法がなく、最悪の場合に備えるしかありませんでした。この不安を先に解消できていれば、余計な手間をかけずに済んだと思います。
ただし、楽天銀行に借入がある場合は事情が異なる
ひとつ注意があります。私は楽天銀行に借入がありませんでした。口座を持っていただけです。
楽天銀行のカードローンなど、銀行側にも債務がある場合は、その債務自体が手続きの対象になります。銀行が債権者になるため、口座の扱いも変わってきます。この点は個別の事情によるので、必ず弁護士や司法書士に確認してください。
楽天モバイルは影響なしだった
手続きの当時、私は楽天モバイルを契約していました。こちらも影響はありませんでした。回線が止まることも、契約を切られることもなく、そのまま使い続けています。
ただし、支払い方法を楽天カードにしていた場合は変更が必要です。カードが使えなくなるので、そのままにしておくと料金の引き落としができません。私はデビットカードでの支払いに切り替えました。
楽天市場での買い物も続けられた
支払い方法をデビットカードに変えただけ
楽天市場での買い物も、これまでどおりできています。変えたのは支払い方法だけです。
楽天カードが使えなくなったので、支払いはデビットカードに切り替えました。口座から即時に引き落とされるタイプなので、与信の審査がありません。信用情報の状態に関係なく持てます。
買い物そのものに制限がかかることはなく、アカウントが使えなくなることもありませんでした。
楽天ポイントと楽天IDは失効しなかった
不安だった項目のひとつがポイントです。長く貯めていたので、消えたら痛い。
結果は失効しませんでした。楽天IDも変更されず、そのまま使い続けています。
公式に「カードの解約と楽天会員の退会は別」と書かれている
あとから調べて分かったのですが、この点は楽天カードの公式サイトに明記されています。
楽天カードの解約は楽天会員の退会とは異なるため、貯まった楽天ポイントはそのまま継続して楽天市場等の楽天グループ内サービスでご利用いただけます。
楽天ポイントは楽天カードではなく楽天IDに紐づいて管理されています。だからカードがなくなっても、楽天会員であり続けるかぎりポイントは残る、という仕組みです。
ネット上の解説記事には「カードを債務整理するとポイントは取り消される可能性がある」と書かれているものもありますが、少なくとも公式の案内はカードの解約とポイントを切り分けています。私の場合も失効しませんでした。
出典: 楽天カード公式「楽天カードの解約」(2026年8月時点)
なお、ポイントには通常の有効期限があります。カードがなくなったあと楽天のサービスをまったく使わなくなれば、期限切れで消えることはあり得ます。手続きとは別の話として、ここは注意しておいてください。
楽天証券と楽天ペイも使えた
楽天証券の口座も、楽天ペイも、そのまま利用できました。
ただし楽天ペイは支払い元にカードを設定している場合、そこは変更が必要です。私はデビットカードや残高からの支払いに切り替えています。
カードが使えなくなったあと、支払いをどう組み替えたか
楽天のサービス自体は残りましたが、支払い手段は組み替える必要がありました。楽天カードで払っていたものが、すべて宙に浮くからです。
デビットカードとチャージ型を軸にした
私が使ったのはデビットカードと、au PAY のチャージ型カードでした。どちらも与信の審査がないので、信用情報の状態に関係なく持てます。
デビットカードは口座から即時に引き落とされます。使いすぎようがないので、当時の自分にはむしろ合っていました。チャージ型はチャージした分しか使えないぶん、より確実です。
先に洗い出しておくと楽になるもの
手続きに入る前に、楽天カードを支払い元にしているものを洗い出しておくことをすすめます。カードが止まってから探すと、引き落とし失敗の通知を受け取ってから気づくことになります。
楽天のサービスに限っても、モバイルの料金、楽天市場での買い物、楽天ペイの支払い元などが該当します。楽天以外にも、月額の課金サービスや公共料金をカード払いにしていれば、そちらも変更が必要です。
不便を感じたのは、クレジットカードしか受け付けない支払いでした。数は多くありませんでしたが、ゼロではありません。
影響が出ると思っていたのに、出なかったもの
実際に経験して分かったのは、不安の大半は起きなかったということです。
- 楽天銀行の口座凍結 — 起きなかった。現金を引き出したのは無駄だった
- 楽天モバイルの契約解除 — 起きなかった
- 楽天ポイントの失効 — 起きなかった。公式にも切り分けが明記されている
- 楽天IDの利用停止 — 起きなかった
- 楽天市場でアカウントが使えなくなる — 起きなかった
実際に変わったのは「楽天カードが使えなくなった」ことと、それに伴って支払い方法を変える必要があったことだけでした。
もちろん、これは私のケースです。楽天銀行に借入があれば話は変わりますし、他社のカードやサービスでも同じとは限りません。それでも、楽天カードを整理する=楽天経済圏から締め出される、という理解は少なくとも私には当てはまりませんでした。
手続き中の楽天カードの対応
弁護士が受任通知を出したあと、楽天カードからの督促や電話は来なくなりました。ここは他のカード会社と同じでした。
ひとつ印象に残っているのは、担当弁護士から「楽天からの連絡が遅い」と聞いたことです。手続き上のやり取りに時間がかかっていたようでした。
ただしこれは私のケースで担当者から聞いた話であり、いつもそうだとは限りません。手続き全体としては、そのまま進みました。
なお、楽天カードが使えなくなる前段階として、楽天e-NAVIにエラーコードが表示されることがあります。この表示の意味については楽天カードのエラーコード2は強制解約にまとめています。
よくある質問
楽天カードを自己破産すると、楽天銀行の口座は凍結されますか?
私の場合は凍結されませんでした。ただし楽天銀行に借入がある場合は、銀行自体が債権者になるため事情が変わります。個別の状況によるので、弁護士や司法書士に確認してください。
楽天ポイントはどうなりますか?
私の場合は失効しませんでした。楽天カードの公式サイトにも、カードの解約と楽天会員の退会は別であり、ポイントは継続して使えると記載されています。ただしポイント自体の有効期限はあるので、使わないまま放置すれば期限切れで消えることはあります。
楽天モバイルは解約されますか?
私の場合は影響ありませんでした。ただし支払い方法を楽天カードにしていた場合は、別の手段に変更する必要があります。
楽天市場で買い物はできますか?
できました。支払い方法をデビットカードなどに変更するだけで、これまでどおり利用できています。
自己破産のあと、楽天カードをまた作れますか?
私はまだ楽天カードには申し込んでいないため、答えられません。私が自己破産後に初めて作れたのはメルカードで、約1年半後のことでした。
まとめ
楽天カードを自己破産の対象にしたとき、私の場合に起きたのは「楽天カードが使えなくなった」ことだけでした。
楽天銀行の口座は凍結されず、楽天モバイルも楽天市場も楽天ポイントも楽天IDも、これまでどおりです。凍結を恐れて現金を引き出したのは、結果的に不要な行動でした。
ポイントについては、楽天カード公式が「カードの解約は楽天会員の退会とは異なる」と明記しています。ポイントは楽天IDに紐づくため、カードがなくなっても残るという仕組みです。
ただし繰り返しますが、楽天銀行に借入がある場合など、事情が違えば結果も変わります。この記事はひとつの実例です。返済に行き詰まっているなら、まず弁護士や司法書士に相談してください。相談だけなら無料で受け付けている事務所が多くあります。
本記事の情報は2026年8月時点のものです。各サービスの規約や取り扱いは変更される場合があります。