※本記事にはプロモーションが含まれています。
「オクトパスエナジーって、実際どうなんだろう」
「電気代が安くなるらしいけど、名前もタコのキャラクターも見慣れなくて、なんとなく怪しい」
電力会社の乗り換えは、失敗しても目に見える形では現れません。だからこそ、実際に使っている人の数字が知りたくなるのだと思います。
この記事では、2025年4月から1年以上グリーンオクトパスを使っている我が家の請求書をもとに、評判の実際のところを書きます。1年間の電気料金は約20.9万円、実際に支払った金額は約10.8万円でした。この差が何だったのかも含めて公開します。
※料金・特典の情報は2026年8月時点のものです。最新の内容は公式サイトでご確認ください。
オクトパスエナジーの評判|1年使った結論
先に結論を書きます。
怪しい会社ではありませんでした。運営元は東京ガスが70%を出資する合弁会社で、1年使って供給トラブルは一度もありません。ただし「誰にとっても得」とは言えず、向き不向きははっきりしています。
なお「訪問販売が来たが本物か」を調べてここに来た方は、後述の「理由3」を先に読んでください。訪問営業自体は正規代理店によるものがありますが、「集合住宅全体で切り替わる」という説明は公式が否定しています。
向いている人
- 電気使用量が多い世帯(使用量が増えるほど単価差が効く)
- 解約金なしで気軽に試したい人
- アプリで使用量を細かく見たい人
- 実質再生可能エネルギー100%の電気を使いたい人
向いていない人
- 燃料費調整額の変動リスクを避けたい人(上限がありません)
- 電話でじっくり相談したい人(サポートはメール中心です)
- オール電化住宅の人(専用プランはありますが要シミュレーション)
オクトパスエナジーの「基本料金0円」は、プランを取り違えている
先にここを整理させてください。ネット上で「オクトパスエナジーは基本料金0円」と書かれていることがありますが、これはプランの取り違えです。
| プラン | 基本料金 |
|---|---|
| グリーンオクトパス | あり(契約アンペア数に応じて発生) |
| シンプルオクトパス | 0円(そのぶん電力量料金が一律単価) |
基本料金が0円なのはシンプルオクトパスのほうです。主力プランであるグリーンオクトパスには基本料金があります。
我が家(中部エリア・40A)の実際の請求書では、35日間で1,366.40円が基本料金として計上されていました。0円ではありません。
グリーンオクトパスの基本料金は「1日あたり」で日割り計算されるのが特徴で、我が家の契約では0.98円/A/日(40Aなら約39円/日)でした。検針期間の日数によって基本料金が変わるので、月ごとに微妙に金額が違います。
単価はエリアによって異なります。契約前に公式サイトの料金プラン一覧で自分のエリアの金額を確認してください。
1年間の電気代と、実際に支払った金額
評判を判断する材料として、我が家の12回分の請求を公開します。前提条件がないと数字は比較できないので、先に条件を書いておきます。
- 住まい:長野県東部の気密性の高いマンション(2重サッシ)
- 家族構成:夫婦+小学生の娘の3人
- 暖房:セラミックファンヒーター2台+ホットカーペット+オイルヒーターが主力
- 契約:グリーンオクトパス/40A/2025年4月から
| 期間 | 使用量 | 電気料金 | 実際の支払額 |
|---|---|---|---|
| 2025年4月〜2026年4月(12回分) | 6,550kWh | 約20.9万円 | 約10.8万円 |
電気料金と支払額に約10万円の差があります。これは紹介ボーナスが1年で8件・合計64,000円分付与されたことと、入会特典、政府の電気代支援が積み重なった結果です。10月と11月は残高が請求を上回り、支払い0円の月が2回ありました。
真冬のピーク(2025/12/16〜2026/1/19・35日間)は917kWh・29,029円。金額だけ見ると高く見えますが、寒冷地で電気暖房をフル稼働させた結果です。
この請求書の内訳や、中部電力の従量電灯Bと同じ使用量で比較した机上計算は、別記事で全部公開しています。
オクトパスエナジー冬の電気代|長野の子育て世帯1年の実データ
オクトパスエナジーが「怪しい」「やばい」と言われる5つの理由
理由1:社名とタコのキャラクターが見慣れない
これは印象の問題です。オクトパスエナジーは2016年にイギリスで設立され、日本ではTGオクトパスエナジー株式会社が運営しています。東京ガスが70%、イギリスのオクトパスエナジーが30%を出資する合弁会社です。
タコのキャラクターは、企業の実態とは関係ありません。
理由2:新しい会社だから、すぐ撤退するのではないか
日本での事業開始は2021年で、契約件数は30万件を突破しています。ただしこれは「絶対に撤退しない」ことの証明にはなりません。新電力の撤退は実際に起きてきたことです。
現実的な備えとしては、解約金・違約金がかからないことが効いてきます。合わなければ、あるいは何かあれば、いつでも他社に移れます。我が家が契約を決めたのも、この戻りやすさが理由でした。
理由3:訪問販売が来た。これは本物なのか
「怪しい」と検索されている理由の多くは、ここだと思います。Q&Aサイトを見ると、訪問を受けて契約してしまった人の相談が並んでいます。
先に事実を分けて書きます。
オクトパスエナジーは、一部地域で正規代理店による訪問での案内を行っています。公式のよくある質問にもその旨が書かれており、訪問営業そのものは偽物ではありません。我が家はウェブから申し込んだので1年間で訪問も電話勧誘も一度もありませんでしたが、「訪問が来た=詐欺」ではないということです。
問題は、案内の内容のほうです。
公式のよくある質問には、「ある日を境に、集合住宅全体でオクトパスの電気に移行するということは一切ございません」と明記されています。
つまり、「このマンション全体がオクトパスに切り替わるので手続きが必要です」と言われたら、その説明は公式が否定している内容です。その場で契約する必要はありません。
訪問を受けたときの現実的な対応はこうです。
- その場で契約しない。いったん帰ってもらい、公式サイトで料金を確認する
- 「建物全体で切り替わる」と言われたら、その説明は公式が否定していると考えてよい
- すでに契約してしまった場合、訪問販売はクーリング・オフの対象。契約書面を受け取った日から8日以内であれば違約金なしで解約できる
- 勧誘の方法に疑問があれば、消費者ホットライン188、または電力・ガス取引監視等委員会に相談できる
そもそもオクトパスエナジーはウェブから自分で申し込めます。訪問を受けなければ契約できない会社ではありません。迷ったら断って、自分で公式サイトから申し込めば済む話です。
理由4:料金が安すぎて裏があるのではないか
裏があるというより、安さの理由と引き換えのリスクがはっきりしています。
安いのは、店舗や訪問営業を持たずウェブで完結させているためです。一方で、後述する燃料費調整額に上限がありません。安さとリスクはセットになっています。
理由5:本当に再生可能エネルギー100%なのか
正確には「実質」100%です。再生可能エネルギー由来の電気そのものが自宅に届くわけではなく、非化石証書という環境価値を組み合わせることで実質100%として扱われています。
これはオクトパスエナジーに限らず、再エネ100%を掲げる電力プランの多くが同じ仕組みです。誤解を招く表現ではありますが、不正ではありません。
1年使って感じたメリット
アプリで「開けてびっくり」がなくなった
使用量と金額をアプリで日・週・月・年の単位で確認できます。「昨日はいつもより使用量が多いです」といったインサイトも出るので、請求書を開いて初めて金額を知る状態から抜けられました。
電気代の管理という意味では、これが一番実感のある変化でした。
解約金・違約金がない
移住のタイミングで、それまで聞いたこともなかった電力会社に切り替えるのは少し勇気が要りました。「合わなければやめればいい」と思えたことが、決め手になりました。
紹介特典が実際に、何度も付与された
紹介URL経由で契約すると、紹介した側・された側の双方が8,000円の電気代割引を受けられます。我が家では1年で8件・合計64,000円分が付与されました。
請求書に「紹介ボーナス(◯月◯日付与)」と付与日つきで明記されるので、付いたかどうかがはっきり分かります。申請の手続きは不要です。
これから契約する方も、紹介URL経由で申し込めば8,000円割引の対象になります。公式サイトを直接開いて申し込むと対象外になるので、そこだけ注意してください。
8,000円割引つきの紹介URLから、オクトパスエナジーの料金をシミュレーションする
適用条件や、割引が付くまでの期間については別記事に書きました。
オクトパスエナジーに紹介コードはない|8,000円割引の受け取り方
正直なデメリット
燃料費調整額に上限がない
これが最大のリスクです。大手電力会社の規制料金には燃料費調整額の上限がありますが、オクトパスエナジーにはありません。燃料価格が高騰した場合、大手より高くなる可能性があります。
我が家の実績では真冬で0.77〜0.79円/kWhと低い水準でした。ただしこれはその時期がそうだったというだけで、今後を保証するものではありません。ここを理解した上で契約するべきポイントです。
サポートはメール中心
電話窓口はありますが受付時間が限られており、基本はメールでのやり取りになります。我が家は問い合わせが必要になる場面がほぼなかったので不便を感じていませんが、電話でじっくり相談したい方には向きません。
使用量が多ければ、単価が安くても請求は高い
当たり前の話ですが、実際に体験すると重みが違います。単価が安くても917kWh使えば約3万円です。「安い電力会社に変えたから電気代が下がる」わけではありません。下がるのは同じ使用量あたりの単価です。
申し込みと解約の手順
申し込みに必要なもの
手元に用意するのは供給地点特定番号だけです。乗り換えの場合は検針票やマイページに記載されています。引っ越しの場合は賃貸契約書や不動産会社への確認で入手できます。
我が家は引っ越しと同時の新規契約でしたが、フォームに入力するだけで完了し、立ち会いも工事もありませんでした。スマートメーターが設置済みの物件なら、体感としてはネット通販の会員登録くらいの手間です。
他社からの乗り換えの場合、解約手続きはオクトパスエナジー側が代行します。自分で前の電力会社に連絡する必要はありません。
解約方法
解約金・違約金はかかりません。他社へ切り替える場合は、切り替え先の電力会社が解約手続きを代行するのが一般的です。
オクトパスエナジーの評判に関するよくある質問
Q. 賃貸住宅でも契約できますか
できます。電力会社の切り替えは建物の所有者ではなく、電気の契約者の権限で行えます。大家さんの許可は不要です。
Q. 停電しやすくなりませんか
送配電網は地域の送配電会社の設備をそのまま使うため、電気の品質や停電のしやすさは変わりません。我が家でも1年使って供給トラブルは一度もありませんでした。
Q. 支払い方法は何がありますか
クレジットカードと口座振替です。コンビニ払いや請求書払いには対応していません。
Q. 訪問販売で契約してしまいました。取り消せますか
訪問販売はクーリング・オフの対象です。契約書面を受け取った日から8日以内であれば、違約金なしで解約できます。期間を過ぎていても、勧誘の方法に問題があった場合は消費者ホットライン188に相談してください。
Q. 電気代は必ず安くなりますか
いいえ。使用量とエリアによります。単価はエリアごとに違い、契約アンペア数や使用量によって大手と比べたときの有利不利が変わります。公式サイトの料金シミュレーションで、自分の検針票の数字を入れて確かめるのが確実です。
まとめ|評判の実際
- 怪しい会社ではない。東京ガスが70%出資する合弁会社が運営している
- 訪問営業は正規代理店によるものがある。ただし「集合住宅全体で切り替わる」は公式が否定している説明
- 「基本料金0円」はシンプルオクトパスの話。グリーンオクトパスには基本料金がある
- 1年間の電気料金は約20.9万円。紹介特典等で実際の支払いは約10.8万円だった
- 最大のリスクは燃料費調整額に上限がないこと
- 解約金がないので、合わなければ戻れる
電力会社選びは、他人の口コミより自分の検針票の数字で決めるものだと思っています。この記事の数字が、その判断材料のひとつになれば嬉しいです。