【結論】iPhoneではPayPayの決済音を消せません
PayPayでの支払い時、静かな場所で「ペイペイ♪」と音が鳴り、気まずい思いをした経験から、音を消す方法を探している方は非常に多いでしょう。しかし、まず残念なお知らせからお伝えしなければなりません。2025年7月現在、iOSの仕様により、iPhoneではPayPayの決済音を完全に消すことはできなくなっています。
コントロールセンターで音量をゼロにしても、本体をマナーモードに設定しても、決済音は鳴ってしまいます。この記事では、なぜ音を消せなくなったのかという理由と、その上で私たちが取れる最も現実的な対処法を詳しく解説します。
なぜiPhoneでPayPayの音を消せなくなったのか?
以前は、iPhone本体のサイレントスイッチ(マナーモード)を使ったり、コントロールセンターで音量をゼロにしたりすることで、PayPayの決済音を消すことが可能でした。しかし、現在はその方法が通用しません。その主な理由は、iOSの仕様変更にあると考えられます。
近年のiOSでは、ユーザーが集中モードなどを設定していても、一部のアプリが「重要な通知」として音を鳴らすことを許可する仕組みがあります。PayPayアプリがこの仕組みを利用し、「決済完了」という重要な通知として音を鳴らす仕様のため、本体設定だけでは音を抑制できないのです。
iPhoneユーザーが取れる2つの現実的な対処法
決済音を完全に「無音」にすることはできませんが、周りへの影響を最小限に抑えるための現実的な方法が2つあります。
対策1:アプリで音量を最小にし、スピーカーを手でふさぐ
最も手軽で、多くの方が実践しているのがこの方法です。まず、PayPayアプリ内で音量を最小に設定します。
- PayPayアプリを開き、右下の「アカウント」をタップします。
- 「音量設定」を選択し、スライダーを一番左に動かして音量を「最小」にします。
そして、支払いをする瞬間に、iPhone本体の下部にあるスピーカー部分を指や手のひらで物理的に覆います。これにより、最小になった音量がさらにくぐもって、周囲にほとんど聞こえないレベルまで音量を下げることが可能です。確実性には欠けますが、最も現実的な対処法と言えるでしょう。
対策2:有線または無線のイヤホンを接続する
周りに音を漏らさない、最も確実な方法が「イヤホンを接続しておく」ことです。有線イヤホンやBluetoothイヤホンがiPhoneに接続されている状態であれば、決済音はイヤホンの中だけで鳴り、本体のスピーカーからは音が出ません。
これは、決済音が外部に漏れるのを完全に防ぐことができる「究極の無音化」テクニックです。普段からワイヤレスイヤホンを使っている方であれば、買い物の際に片耳だけ装着しておくだけで、レジで慌てることなくスマートに支払いを完了できます。
ただ、iPhoneの機種やOSのバージョンによってはイヤホンを接続しても音が出てしまうことがあります。
ご自身のiPhoneはどうか、実際に音が出ても良い環境でテストしてみてください。
【参考】Androidでは「メディア音量」で消せる場合があります
iPhoneとは異なり、Androidスマートフォンでは、現在も決済音を消せることが多いようです。Androidの場合、PayPayの決済音は音楽や動画と同じ「メディア音量」に連動しています。
そのため、本体の音量ボタンを操作して「メディア音量」のスライダーだけをゼロにすれば、決済音が鳴らなくなります。ただし、お使いの機種やOSのバージョンによっては仕様が異なる場合があるため、一度ご自身のスマートフォンで試してみることをお勧めします。
よくある質問(Q&A)
Q. なぜ音を消せない仕様なのですか?
A. これには複数の理由が考えられます。第一に「決済が完了したことを、利用者と店舗スタッフ双方が確実に認識するため」というセキュリティ上の目的です。また、「ペイペイ♪」というサウンドロゴは非常に認知度が高く、「音によるブランド体験の維持」というマーケティング的な側面もあると推測されます。
Q. 音が小さいと、店員さんに迷惑がかかりませんか?
A. 多くの店舗では、利用者側のスマホとお店側の決済端末の両方で音が鳴る仕組みになっています。そのため、自分のスマホの音が小さくても、お店側で決済完了を把握できることがほとんどです。万が一に備え、支払いが完了した画面をすぐに提示できるようにしておくと、よりスムーズなやり取りができます。
まとめ:PayPay決済音の仕様を理解し、スマートに対応しよう
今回は、PayPayの決済音に関する最新情報と、その対処法について解説しました。最後に重要なポイントをまとめます。
- iPhoneでは、本体設定でPayPayの決済音を消すことはできない。
- 現実的な対処法は「アプリで音量を最小にして、スピーカーを手でふさぐ」こと。
- 最も確実に音漏れを防ぐ方法は「イヤホンを接続しておく」こと。
- Androidユーザーは、従来通り「メディア音量」をゼロにすることで消音できる可能性がある。
「iPhoneでは音は消せない」という現在の仕様を正しく理解し、ご自身の状況に合わせて最適な方法でスマートに対応していきましょう。