「引っ越しやリフォームの間だけ、荷物をどこかに避難させたい」「趣味のコレクションや季節外れの服が、もうクローゼットから溢れ出している」……。
目の前に積み上がった大量の荷物を前に、収納スペースの確保に頭を悩ませてはいませんか?特に、段ボール100箱クラスの大量保管ともなると、もはや自宅の押し入れを整理してどうにかなるレベルではありませんよね。
そこで浮上するのが、近所のコンテナを借りる「トランクルーム」か、集荷も配送もお任せの「宅配型トランクルーム」か、という選択肢。一体、どちらを選ぶのが正解なのでしょうか?
この記事では、あなたの代わりに「段ボール100箱を1年間預ける」という、かなり過酷な条件で徹底シミュレーションを行いました。ハローストレージやスペースプラスといった大手コンテナ型から、AZUKEL(アズケル)などの宅配型まで、料金・手間・保管環境のリアルを丸裸にしていきます。
後悔しないために!「宅配型」と「コンテナ型」の決定的な違いを知る
まずは、両者の基本的な仕組みを整理しておきましょう。ここを勘違いしたまま契約すると、後で「こんなはずじゃなかった……」と泣きを見ることになります。
宅配型トランクルームとは?(AZUKEL・サマリーポケット等)
宅配型トランクルームは、スマホやPCでポチッと依頼するだけで、配送業者が玄関先まで荷物を取りに来て、専用倉庫で大事に保管してくれるサービスです。サマリーポケットやminikuraなどが有名ですが、大型家具や今回のテーマである「大量の荷物」にめっぽう強いAZUKEL(アズケル)のようなサービスも注目されています。
最大の特徴は、何といっても「自宅から一歩も出ずに完結する」こと。1箱単位で預ける「ボックスタイプ」のほか、特定のスペースをまるごと借りる「スペースタイプ」も選べます。
コンテナ型・屋外型トランクルームとは?(ハローストレージ・スペースプラス等)
一方、コンテナ型(屋外型)トランクルームは、街角で見かけるあのオレンジや青のコンテナボックスです。ハローストレージやスペースプラスが代表格ですね。自分で契約して鍵を受け取り、自力で荷物を運び込みます。
こちらの魅力は、「24時間いつでも自由に出し入れできる」こと。車をコンテナの目の前に横付けできる物件も多く、趣味のアウトドア用品や職人さんの道具置き場として、根強い人気があります。
結局、最大の違いは「誰が運ぶか」に尽きる
細かい料金の前に、絶対に押さえておくべきポイントがあります。それは「運搬の手間」です。
- 宅配型:運搬はプロにお任せ(とにかく楽。ただし、取り出し時に配送料がかかる場合がある)
- コンテナ型:運搬はすべて自分(かなりの重労働。ただ、何度出し入れしても追加費用はゼロ)
改めて、段ボール100箱という物量を想像してみてください。これを自力でレンタカーに積み込み、コンテナまで運び、さらに積み上げる作業……。これを「自分でやれる!」と思えるかどうかが、最初の大きな分かれ道になります。
【ガチ検証】段ボール100箱を1年間預けるならどっちが安い?
ここからが本題です。実際に「段ボール100箱」を「1年間」預けた場合、どちらが財布に優しいのか。冷徹に数字で比較してみましょう。
比較の前提条件:120サイズの箱を100個、1年間。
公平を期すために、以下の条件でシミュレーションします。
- 荷物量:120サイズ段ボール(幅45cm×奥行35cm×高さ30cm)×100箱
- 体積換算:約4.8㎥(隙間を考慮し、1.5帖〜2.0帖程度のスペースが必要)
- 期間:12ヶ月(1年間)
- エリア:東京都内近郊を想定
宅配型:初期費用は驚きの安さ。でも月額と取り出し料には要注意
宅配型の場合、1箱ごとに課金されるプランだと、月額が跳ね上がってしまいます(例:1箱400円×100箱=月4万円!)。ですので、大量保管ならAZUKELの「スペースPLAN」のような、広さで借りるプランを選ぶのが賢い選択です。
AZUKELの1.5畳相当プランなら、月額は12,000円前後が目安。初期費用(敷金・礼金)は基本的に0円ですが、預け入れ時の配送料が発生する場合がある点は覚えておきましょう。
コンテナ型:月額はそこそこだが、「初期費用の壁」が高い
ハローストレージなどの屋外コンテナで1.5帖〜2帖を借りる場合、都内近郊の相場は月額12,000円〜18,000円ほど。
しかし、コンテナ型には「初期費用のトラップ」があります。契約時にこれだけの費用がドサッとかかるのが一般的です。
- 事務手数料(賃料の1ヶ月分程度)
- 鍵交換代・セキュリティ登録料
- 保証金・管理費など
結果として、使い始めの初月に賃料の3〜4ヶ月分もの初期費用が必要になることを覚悟しなければなりません。
【一目でわかる比較表】1年間の総額はこれだけ違う!
1年間のトータルコストをまとめてみました。(※エリアやキャンペーンで変動するため、あくまで目安としてご覧ください)
| 項目 | 宅配型 (AZUKEL スペースPLAN) | コンテナ型 (ハローストレージ等 2帖) |
|---|---|---|
| 初期費用 | 約0円〜数万円 ※預け入れ時の送料のみ | 約40,000円〜60,000円 ※事務手数料・鍵代など |
| 月額料金 | 約12,000円 | 約15,000円 |
| 1年間の保管料 | 144,000円 | 180,000円 |
| 年間総額(目安) | 約15〜17万円 | 約22〜24万円 |
| 運搬の手間 | ゼロ(業者が集荷) | 強烈(自力で運ぶ) |
驚くべきことに、100箱を1年間預けっぱなしにするなら、宅配型の方が年間で5〜7万円ほど安くなるという結果に。初期費用の差が、そのままトータルコストの差に直結しています。
意外と知らない「広さ」の罠。4帖コンテナは必要か?
「100箱もあるし、余裕を持って広めの4帖くらいかな?」と考えているなら、ちょっと待ってください。それ、お金の無駄遣いかもしれません。
4帖コンテナの「本当の収納力」にビビるはず
コンテナの4帖(約6.6平米)というのは、実はワンルームマンションの部屋の半分を占拠するほどの広さ。天井高が2.3mあれば、空間のボリュームは約15㎥にもなります。
ここに120サイズの段ボールをギチギチに詰め込むと、計算上は約300箱入ります。人間が通るスペースを確保したとしても、200箱〜250箱は余裕で入ってしまうのです。
100箱保管の正解サイズは「1.5帖〜2帖」
結論として、段ボール100箱のために4帖を借りるのは完全なオーバースペック。空間の半分を「高い賃料を払って空気を保管している」状態になってしまいます。
100箱なら、縦の空間を上手に使えば1.5帖〜2帖(約2.5〜3.3平米)で十分収まります。まずはこのサイズを基準に探すのが賢明です。
「無駄を削る」なら宅配型がさらに一枚上手
コンテナ型だと、ちょうど良いサイズが空いていないときに、泣く泣く広い部屋を借りる羽目になることがあります。
その点、AZUKELなどの宅配型スペースプランは、0.5畳単位などで細かく設定されていることが多いため、「預けた分だけの料金」に調整しやすいのがメリット。荷物が減ればプランを下げて、さらに節約することも可能です。
金額以上に重要!「運搬の重労働」と「カビ」の落とし穴
料金表を眺めるだけでは見えてこない、現場の「リアルな負担」についても触れておきます。これが最後の一押しになるはずです。
あなたは100箱を運べますか?レンタカー代と腰への負担
コンテナ型を選ぶなら、段ボール100箱の運搬にはハイエースクラスのレンタカーが必須です。軽自動車やセダンで何往復もするのは、正直現実的ではありません。
- レンタカー代(6時間〜):約8,000円〜12,000円
- ガソリン代:約1,000円〜
- 友人に手伝ってもらう謝礼(あるいは、翌日の整体代……)
何より、100箱の積み下ろしは想像を絶する重労働です。時間と体力をどれだけ削るか、天秤にかけてみてください。
「カビ」のリスクが怖い……保管環境の決定的な違い
大切な荷物を守る「環境」にも、大きな差があります。
- 屋外コンテナ型:断熱材があっても、夏場は庫内がかなり高温になります。さらに湿気もこもりやすく、カビや劣化のリスクは拭えません。衣類や本、家電を預けるには勇気がいります。
- 宅配型:ほとんどが定温・定湿管理された屋内の専用倉庫です。カビや虫食いの心配を最小限に抑えられるので、デリケートなものを預けるなら圧倒的にこちらが安心です。
唯一の弱点?「取り出しやすさ」とコストの関係
もちろん、宅配型が完璧なわけではありません。弱点は「すぐに取り出せない」こと。急に「あの箱が必要だ!」と思っても、手元に来るのは最短でも翌日以降。さらに取り出しのたびに配送料がかかります。
もし「頻繁に入れ替えをしたい」という予定があるなら、迷わずコンテナ型を選びましょう。
【最終回答】あなたにぴったりのサービスはどっち?
シミュレーションを踏まえた、私の結論です。あなたの状況に当てはめてみてください。
「コンテナ型」がおすすめなのは、こんな人
- 週に何度も荷物を出し入れしたい。
- 24時間、いつでも自分のタイミングで取り出せないと困る。
- 体力に自信があり、ハイエースの運転もこなせる。
- キャンプ用品や工具など、温度変化に強いタフな荷物が中心。
「宅配型」がおすすめなのは、こんな人
- 100箱も運ぶ手段がないし、何より楽をしたい。
- 一度預けたら、数ヶ月〜1年は取り出す予定がない。
- 初期費用をできるだけ安く抑えたい。
- 服や本など、湿気やカビから絶対に守りたい大事なものを預ける。
宅配型を検討するなら、各社の個性をチェック!
「自分には宅配型が合っていそうだ」と思った方へ。実は宅配型の中でも、大型家具が得意なところや、安さに特化したところなど、各社で強みが違います。
100箱レベルならAZUKELが筆頭候補ですが、サマリーポケットや宅トラなども比較して損はありません。以下の記事で、2026年最新の4社比較をまとめています。契約ボタンを押す前に、ぜひチェックして自分にとっての「最適解」を見つけてください。
【2026年版】宅配型トランクルーム4社徹底比較!AZUKEL・宅トラ・サマリーポケット・minikuraの違いと選び方
まとめ
段ボール100箱という膨大な荷物をどうするか。「環境の良さ」「手間ゼロ」「安さ」の3拍子で選ぶなら、宅配型トランクルームに軍配が上がります。
一方で、「いつでも好きなときに、自分の手で出し入れしたい」という自由を優先するなら、多少の手間とコストを払ってでもコンテナ型を選ぶべきでしょう。
あなたのライフスタイルと、預ける荷物の「大切さ」に合わせて、後悔のない選択をしてください。部屋がスッキリ片付けば、明日からの生活の質が、驚くほど軽やかになりますよ!