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【GASで稼ぐ】自作アプリを公開して収益化する全手順|配布方法から営業トークまで徹底解説

はじめに:GASアプリは作って終わりではない。「使われて稼ぐ」への泥臭いロードマップ

「自分用のツールならサクッと作れる。でも、これをどうやって他人に使ってもらえばいいんだろう?」 「野球教室の予約管理システムを作ってみたけれど、コーチや保護者にどうやって渡して、どうやって対価をいただけばいいのか……」

今、そんな壁にぶつかっていませんか? Google Apps Script(GAS)は、学習コストが低く、Googleの強力なインフラをタダ同然で使える最高の武器です。しかし、いざそれを「商品」として誰かに提供し、お金をいただくとなると、途端にガイドブックが消えてしまいます。

iPhoneアプリのようにApp Storeに並ぶわけでもない。じゃあ、どうやって顧客の手元に届け、納得して財布を開いてもらうのか。 この記事では、実体験から得た「GASを書く技術」を「収益という果実」に変えるための全手順を公開します。きれいごとのデプロイ方法だけでなく、「どうやって納品し、現場に定着させ、継続的に保守費用をいただくか」という、ビジネスの泥臭い部分まで徹底的に言語化しました。

GASで作ったアプリ、どうやって「商品」にする?公開の定義と全体像

App Storeには並ばない?GASアプリにおける「公開」の正体

まず前提として、GASで作ったアプリは一般的なスマホアプリ市場には並びません。 GASにおける「公開」とは、ストアにアップすることではなく、以下の2つの状態を指します。

  • Webアプリとしてデプロイ:専用URLを発行し、ブラウザ上で操作してもらう形式。
  • スプレッドシート付帯ツール:シートの「閲覧・編集権限」を相手に渡し、シート内で動かしてもらう形式。

つまり、あなたは「アプリ開発者」であると同時に、「Googleのシステムを活用した業務改善コンサルタント」として振る舞う必要があります。不特定多数にバラ撒くのではなく、特定の悩みを持つクライアントに直接URLやファイルを渡す。これこそが、GASビジネスにおける「公開」の定義です。

「自分用ツール」と「お金をもらう商品」の決定的な違い

趣味で作ったスクリプトと、対価をいただく「商品」の間には、深くて暗い溝があります。 その正体は、「エラーハンドリング」「徹底的なユーザーへの優しさ」です。

自分用なら、エラーが出てもログを見て直せば済みます。しかし、クライアントはログなんて見ません。「動かない」「画面が真っ白」と言われた瞬間、プロとしての信頼は崩れます。想定外の入力がされた時に「正しい数値を入力してください」とアラートを出すなど、「ITが苦手な人が触っても壊れない設計」ができて初めて、商品と呼べるのです。

収益化までの3ステップ:パッケージ化・権限譲渡・決済

稼ぐまでの流れは、驚くほどシンプルに整理できます。

  1. パッケージ化:スクリプトを、相手が使いやすい形(専用シートや入力フォーム)に整える。
  2. 権限譲渡(納品):相手のGoogleアカウントに対し、ツールを使える権限を付与する。
  3. 決済:納品と引き換えに報酬を、あるいは保守料として月額料金を請求する。

この「権限譲渡」の方法こそが、多くのエンジニアがつまずくポイントです。次章で深掘りしていきましょう。

クライアントに納品・利用してもらうための3つの具体的な「配布方法」

1. Webアプリとしてデプロイする(スマホ・PCからURL一本で操作)

最も「アプリらしい」体験を提供できる方法です。 GASのデプロイ機能でURLを発行すれば、相手はスプレッドシートの中身を見る必要すらありません。例えば、野球教室の保護者向け予約フォームなら、このURLをLINEで送るだけで完了です。

スマホで開けば、あなたが作った入力画面が表示され、欠席連絡や予約ができる。そのデータは裏側であなたの(またはクライアントの)シートに溜まっていく。相手にログインを求めるかどうかも細かく設定可能です。

【最大のメリット】 相手がコードや元データに触れないため、誤操作でシステムを壊されるリスクが極めて低いことです。

2. スプレッドシート付帯(コンテナバインド)として共有する

「自分たちでもデータを見ながら作業したい」という業務フローには、シートそのものを渡す方法が適しています。例えば、食品メーカー(dashiの販売管理など)の顧客リスト管理のように、一覧性が重視されるツールです。

シート上に「請求書PDF作成」などのボタンを配置し、スクリプトを割り当てれば、クライアントはいつものExcel感覚でツールを使いこなせます。

3. 【重要】ソースコードを守る「ライブラリ化」という防衛策

ここで、プロとして絶対に知っておくべき技術があります。スプレッドシートをそのまま渡すと、エディタを開けばソースコードが丸見えになってしまうという点です。 これではコードを盗まれたり、契約終了後も勝手に使われ続けたりするリスクがあります。

これを防ぐのが「ライブラリ化」です。

  • 開発用シート(あなたの手元):ロジックの本体をここに書く。
  • 納品用シート(クライアントの手元):中身は空っぽで、あなたの「開発用シート」をライブラリとして読み込む1行だけを書く。

こうすれば、もし料金の未払いが起きた際、あなたの手元で権限をオフにするだけで、相手のツールを遠隔で停止させることも可能です。ビジネスとしてGASを売るなら、必須のテクニックと言えるでしょう。

【ケーススタディ】現場に「定着」させて価値を感じてもらうコツ

事例:野球教室の「予約管理アプリ」をどう導入するか

【現場の課題】 電話やメールでの予約対応で、コーチが練習中に手を止めてしまっている。

【解決策とアクション】 ただWebアプリのURLを渡すだけでは、現場は動きません。私はこう提案します。

  • URLをQRコード化してラミネートし、「練習場の入り口に貼ってください」と手渡す。
  • 保護者向けに「来月から予約はこちらから」という案内チラシを代行して作ってあげる。
  • 予約が入ったら即座にコーチのLINEへ通知が飛ぶようにし、「楽になった」を実感させる。

共通するポイント:相手に「GAS」を意識させない

相手にとって、それがGASであるかどうかなんて関係ありません。むしろ「スクリプトを実行しますか?」という警告画面が出るだけで、ITが苦手な人は拒否反応を示します。「魔法のURL」や「賢いシート」として提供し、徹底的にGASの存在感を消すこと。これが継続利用(=継続課金)への近道です。

ただ作るだけでは稼げない!収益を最大化するマネタイズの知恵

「開発費」の売り切りよりも「保守料」のサブスクを狙え

エンジニアは「1案件5万円」といった売り切り型を選びがちですが、GASこそ「月額課金」と相性が良いビジネスはありません。 なぜなら、Googleの仕様変更やAPIの連携エラーなど、GASには「メンテナンス」がつきものだからです。

「Googleの仕様が変わって動かなくなっても、私が即座に直します」 「ちょっとした文言変更や項目の追加も、月額内で対応します」

この「安心料」として、月額3,000円〜1万円程度の保守契約を提案してみてください。クライアントにとって、業務が止まるリスクに比べれば、この金額は決して高くありません。

1つのアプリを横展開する「マイクロSaaS」モデル

野球教室のために作ったシステムは、少し直せばピアノ教室やヨガスタジオでも使えます。 1人のために書いたコードを「汎用パッケージ」として磨き、複数のクライアントに月額で提供する。これが実現できれば、あなたは立派な「マイクロSaaSオーナー」です。

まとめ:GASアプリ開発は「納品」してからが本当のスタート

GASで稼ぐために必要なのは、天才的なプログラミングスキルではありません。 「誰の、どんな面倒な作業を消し去るのか」を見極め、それを「ITに詳しくない人でも使える形」で届け、「これがないと仕事にならない」状態を作る設計力です。

あなたはもう、コードを書く力を持っています。あとは、その技術を自分だけの便利ツールで終わらせず、困っている誰かのために「パッケージ化」して渡してあげるだけです。 まずは身近な人の「小さな不便」を、あなたのGASで解決することから始めてみませんか?

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