「過去に金融トラブルがあって、いわゆるブラックリストに載ってしまっている…。もう新しいクレジットカードは作れないだろうな…」と諦めかけていませんか?でも、メルカードは審査が独自で、メルカリをよく使っている人なら通りやすいって聞くけど、それって本当なのかな?と、少し期待してしまいますよね。
そう思う方もいるかもしれません。
実は、メルカードの審査は、過去の信用情報"だけ"で判断されるわけではないんです。大切なのは、メルカリの利用実績などを含めた総合的な評価であり、特に重視されるポイントが4つあります。
この記事では、あなたがメルカードの審査に通る可能性をセルフチェックできるよう、審査で特に重視される「4つの項目」を具体的に、そして分かりやすく解説していきます!
【結論】メルカードはブラックリスト状態でも発行できる可能性あり!鍵は独自の審査基準

「過去の金融トラブルで、いわゆるブラックリストに載ってしまっている…。もうクレジットカードを持つのは無理だろうな」と、肩を落としている方もいらっしゃるかもしれませんね。ですが、諦めるのはまだ早いかもしれません。
今回ご紹介するメルカードは、あなたのその状況を覆す一枚になる可能性があります。なぜなら、メルカードの審査は、一般的なクレジットカード会社が用いる物差しとは少し違う、メルカリならではの「独自審査」を採用しているからです。
この章でお伝えしたいのは、メルカードの審査において、過去の金融履歴以上に「現在のメルカリでのあなた自身の振る舞い」がどれほど大切にされるか、という点です。これから、メルカード審査の核心に迫る3つのポイント、つまり「メルカリ利用実績の重要性」「信用情報の扱われ方」、そして「メルカリがなぜこのような審査をするのか」という背景まで、じっくりと解き明かしていきます。この記事を読めば、あなたの不安が少しでも軽くなるはずですよ。
メルカリの利用実績が最重要!一般的なクレジットカード審査との根本的な違い
メルカードの審査について考えるとき、まず頭に入れておきたいのが、「メルカリの利用実績が他の何よりも重視される傾向にある」という点です。これが、他の多くのクレジットカード審査との決定的な違いと言えるでしょう。
「でも、どうしてそんなことが可能なの?」と思いますよね。一般的なクレジットカードの審査では、「この人にお金を貸しても大丈夫かな?」という返済能力を測るために、申込者の年収や勤務先、勤続年数、そして信用情報機関に記録された過去の履歴を主に参考にします。
一方で、メルカードは「いつもメルカリを愛用してくれている優良なユーザーのためのカード」という側面が非常に強いのです。そのため、審査のテーブルに乗る情報が少し異なります。例えば、あなたがメルカリでどれだけ多くの取引をしてきたか、そしてその取引でどれだけ多くの「良い」評価を集めているか。また、メルカリ内の後払いサービスである「メルペイスマート払い」を、これまで一度も遅れることなくきちんと支払ってきたか。
これらのメルカリ内でのポジティブな活動の一つひとつが、「この方は信頼できるお客様だ」という強力な証拠として、審査で評価されるわけです。つまり、過去の金融履歴に不安があったとしても、メルカリというプラットフォームの中で誠実な利用を続けていれば、それがあなたの新たな「信用」として認められる可能性がある、ということなんですね。
信用情報(CIC)は見られる?自己破産・債務整理後に審査通過した口コミも紹介
さて、ここで多くの方が抱く疑問が、「じゃあ、CICみたいな信用情報機関の情報は一切見られないの?」という点でしょう。これに対する答えは、「いいえ、信用情報もきちんと確認されます」となります。
「え、じゃあ結局ブラックリストだったらダメなんじゃないの?」とがっかりしないでくださいね。ここがメルカードの審査の面白いところです。メルカードもクレジットカードの一種ですから、法律(割賦販売法や貸金業法)に基づいて、申込者の支払い能力を調査する義務があります。その一環として、「CIC(株式会社シー・アイ・シー)」などの信用情報機関に照会をかけるのは、ごく自然な手続きなのです。
CICには、これまでのクレジットカードやローンの利用履歴が登録されており、長期の延滞や債務整理(自己破産や任意整理など)といった金融事故の情報は「異動情報」として記録されます。これがいわゆる「ブラックリストに載っている」状態ですね。
一般的なカード会社では、この「異動情報」が見つかった時点で、審査通過が極めて難しくなるのが現実です。しかし、メルカードは違います。先ほどお話しした「メルカリでの利用実績」という、独自の評価軸を持っています。そのため、たとえCICに「異動情報」があったとしても、「過去に事情はあったかもしれないけれど、私たちのサービス(メルカリ)では、これだけ素晴らしい利用実績がある。この方を信用しよう」という総合的な判断が下される可能性があるのです。
実際に、SNSや個人のブログなどを見てみると、「自己破産から3年でメルカードの審査に通りました!」「任意整理中で他のカードは全部ダメだったけど、メルカードだけは発行できた」といった喜びの声が数多く見られます。これは、メルカードが過去の履歴だけで機械的に判断するのではなく、申込者の「今」をしっかりと見てくれる証拠と言えるでしょう。
なぜメルカリは独自審査を行うのか?その狙いを徹底解説
では最後に、そもそもなぜメルカリは、これほどユニークな「独自審査」という手法を取り入れているのでしょうか。その背景には、メルカリの巧みなビジネス戦略が隠されています。
最大の理由は、自社のサービスを利用するユーザーを、より深く、より長く繋ぎとめておく「囲い込み戦略」にあります。これを「メルカリ経済圏の拡大」と呼ぶこともできます。メルカードを発行し、メルカリでの買い物で高いポイント還元を行うなど、ユーザーにとって魅力的な特典を用意することで、「これからもメルカリを使い続けよう」と思ってもらうわけですね。メルカリでの売上金をメルカードの支払いに充当できる便利な仕組みも、ユーザーをこの経済圏に引き込むための工夫の一つです。
もう一つの大きな理由は、メルカリが持つ「膨大な自社データの活用」です。メルカリは、あなたの日々の取引履歴や評価、商品の閲覧履歴、そしてメルペイスマート払いの利用状況といった、他の金融機関では決して手に入らない、非常に価値のある顧客データを大量に保有しています。このデータをAIなどで分析・活用することで、従来の審査基準では見つけ出すことができなかった「隠れた優良顧客」を発掘できるのです。これは、金融(Finance)と技術(Technology)を融合させた「FinTech(フィンテック)」という、現代の新しい金融サービスの形そのものですね。
このように、メルカードの独自審査は、単に審査基準が甘いというわけではなく、メルカリが自社の強みを最大限に活かした、非常に合理的で新しい発想の審査方法なのです。
メルカードの独自審査で特に重視される4つの重要項目

さて、ここからは、いよいよ本題の核心部分に踏み込んでいきましょう。「メルカードの独自審査って、具体的に何を見ているの?」という、皆さんが一番知りたいであろうポイントを解き明かしていきます。
これからお話しするのは、メルカードの審査通過の可能性をあなた自身でチェックするための「4つの重要項目」です。この4つの視点を持つことで、「今の自分なら、審査に通る可能性があるかも」「あ、ここは少し改善してから申し込もうかな」といった、具体的な判断ができるようになるはずです。
ご紹介するのは、【メルカリ・メルペイの利用実績】、【本人確認などの基本情報】、【CICなどの信用情報】、そして【申し込み時の状況】という4つの柱です。これらは、メルカードが「未来のあなた」に期待できるかを判断するための、いわば成績表のようなもの。一つひとつ、ご自身の状況と照らし合わせながら、じっくりと読み進めてみてくださいね。
【項目1】最重要:メルカリ・メルペイの利用実績
メルカードの審査において、まさに心臓部とも言えるのが、この「メルカリとメルペイの利用実績」です。はっきり申し上げますと、この項目が他の全てを凌駕するほど重要視されるケースが多々あります。
なぜなら、メルカリにとってあなたは、単なる「カード申込者」である前に、大切な「メルカリサービスのユーザー」だからです。あなたがこれまでメルカリというプラットフォームの中で、どれだけ誠実に、そして活発に活動してきたか。その行動履歴そのものが、他のどんな書類よりも雄弁にあなたの「信頼性」を物語っている、とメルカリは考えているのです。それでは、具体的にどのような点が評価されるのか、見ていきましょう。
メルカリでの取引回数や「良い」評価の数が審査に与える影響
まず評価の対象となるのが、メルカリでの「取引の数」と「評価の内容」です。これは非常に分かりやすい指標ですね。
例えば、これまでに数百回という取引経験があり、そのほとんどで「良い」の評価を得ている方。これはもう、メルカリから見れば「いつもありがとうございます。あなたは素晴らしいお客様です!」という状態です。取引相手と丁寧なコミュニケーションをとり、迅速な発送や受け取り評価を行ってきた証ですから、これが信頼に繋がらないわけがありません。出品と購入、両方で実績があれば、さらに評価は高まるでしょう。
逆に、「メルカードが欲しいから、急いでアカウントを作りました」というように、利用実績がほとんどゼロに近い状態では、メルカリ側もあなたのことを判断する材料がありません。これでは、残念ながら審査の土台にすら乗りにくいのが現実です。まずは焦らず、不用品を一つ出品してみる、欲しかったものを何か一つ購入してみる。そういった小さな一歩から、あなたのメルカリでの「信用」を育てていくことが大切です。
メルペイスマート払い(あと払い)の利用と延滞しないことの重要性
メルカリの利用実績と並んで、いや、それ以上に重要かもしれないのが、メルカリ内の後払いサービス「メルペイスマート払い(現在は『メルペイのあと払い』という名称ですね)」の利用履歴です。これは、メルカード発行に向けた「模擬試験」や「前哨戦」だと考えていただくと、分かりやすいかもしれません。
メルペイのあと払いは、今月の購入代金を翌月にまとめて支払うサービス。つまり、メルカリがあなたに対して「少額の信用供与(クレジット)」を行っている状態です。この支払いを、一度たりとも遅れることなく、毎月きっちりと期日通りに返済しているという実績。これこそが、「この方は、お金の約束をきちんと守れる人だ」という何よりの証明になります。
このメルカリ内でのクレジットヒストリー、通称「メルカリクレヒス」は、審査において絶大な効果を発揮します。たとえ過去にCICの信用情報でつまずいた経験があったとしても、「私たちのサービス内では、これだけ誠実な支払い実績がある」という事実が、そのマイナスを補って余りあるプラス評価となる可能性があるのです。もしあなたがメルカードの発行を目指すなら、まずはこのメルペイのあと払いを計画的に利用し、絶対に滞納・延滞しない、ということを徹底してみてください。
【項目2】基本のキ:メルカリへの登録情報と本人確認
次にお話しするのは、少し地味に聞こえるかもしれませんが、実は審査の土台となる非常に大切な項目、「登録情報と本人確認」についてです。どんなに素晴らしい利用実績があっても、この土台がぐらついていると、信用を積み上げることはできません。
建物で言えば、基礎工事の部分ですね。この基礎がしっかりしていないと、その上に立派な家は建ちません。メルカードの審査も全く同じで、「この申込者は、確かにこの人物で間違いありません」という確証があって初めて、その人の利用実績などが評価されるのです。意外と見落としがちなポイントなので、しっかり確認していきましょう。
アプリでの本人確認(eKYC)の完了は申し込みの必須条件
まず大前提として、メルカードの申し込みには、メルカリアプリでの「本人確認」が完了している必要があります。これは絶対に避けては通れないステップです。
「本人確認って、なんだか面倒くさそう…」と感じる方もいるかもしれませんが、ご安心ください。メルカリでは「アプリでかんたん本人確認」という仕組みが用意されています。これは「eKYC(イー・ケイワイシー)」と呼ばれる技術で、"electronic Know Your Customer"の略。つまり、オンライン上でスピーディに本人確認が完結する手続きのことです。
マイナンバーカードや運転免許証といった本人確認書類と、ご自身の顔写真をスマホで撮影して送信するだけ。早ければ数分で完了します。メルカリがこれを必須としているのは、なりすましによる不正利用を防いだり、法律で定められたマネーロンダリング(資金洗浄)対策のため。あなたの安全を守るためでもあるんですね。まだお済みでない方は、申し込みの前に、必ずこの手続きを完了させておきましょう。
氏名、住所、生年月日など登録情報の正確性が信用に繋がる
本人確認とセットで重要なのが、メルカリに登録している「氏名・住所・生年月日」といった個人情報が、寸分たがわず正確である、ということです。「そんなの当たり前じゃないか」と思うかもしれませんが、これが意外な落とし穴になることがあります。
例えば、引っ越しをしたのに住所情報を更新していない。結婚して苗字が変わったのに、旧姓のままになっている。こうした登録情報と、先ほどの本人確認で提出した書類の情報に食い違いがあると、審査はストップしてしまいます。
これは単なる手続き上の問題だけではありません。「自分の情報をきちんと管理できない人なのかな?」という、信用面でのマイナス評価に繋がる恐れさえあるのです。申し込みボタンを押す前に、もう一度、ご自身の登録情報が最新かつ正確なものになっているか、隅々までチェックする。この一手間が、あなたの信用度を静かに、しかし確実に高めてくれるのです。
【項目3】過去のあなた:信用情報機関(CIC)への照会
さあ、ここからは、この記事を読んでくださっている多くの方が、最も気にされているであろうテーマに深く切り込んでいきます。「ブラックリスト状態でも本当に大丈夫なの?」という核心部分、信用情報機関への照会についてです。
前の章でも触れましたが、メルカードの審査でも信用情報機関、主に「CIC」への照会は行われます。ですが、その情報の「扱われ方」が、他のカード会社とは一味違うのがメルカードの大きな特徴です。ここでは、そのボーダーラインや、債務整理を経験した方が申し込むべきタイミングについて、さらに詳しく見ていきましょう。
異動情報(ブラックリスト)があっても通過できる?審査のボーダーラインを探る
結論から言うと、CICに「異動情報」、つまりブラックリスト状態を示す記録があったとしても、メルカードの審査を通過できる可能性は十分にあります。
では、その審査のOKとNGを分けるボーダーラインはどこにあるのでしょうか。これは明確に「年収●万円以上」や「勤続年数●年以上」といった形で公表されているわけではありません。メルカードの審査は、いわば「総合点」で判断されるイメージです。
天秤を思い浮かべてみてください。片方の皿には、CICに記録された「異動情報」という過去のマイナス要因が乗っています。そしてもう片方の皿には、「メルカリでの豊富な取引実績」や「メルペイあと払いの延滞なき支払い履歴」といった、現在のプラス要因が乗っています。この天秤が、プラスの皿の方に大きく傾いたとき、審査通過の扉が開かれる、と考えると分かりやすいでしょう。
異動情報の内容、例えばそれが自己破産なのか、数ヶ月の延滞なのかによっても重みは変わってくるかもしれませんが、それ以上に「メルカリでの今のあなたが、過去を上回るほど信頼できるか」が問われているのです。
自己破産や任意整理といった債務整理後の申し込みに最適なタイミングとは
それでは、自己破産や任意整理といった債務整理を経験された方は、どのタイミングで申し込むのがベストなのでしょうか。
まず、非常に重要なことですが、現在進行系で債務整理の手続きを行っている最中、特に自己破産の手続き中などは、審査の通過は極めて困難と言わざるを得ません。まずは生活の再建に集中することが最優先です。
一つの目安となるのは、手続きが完全に完了し、落ち着いた生活を取り戻してから、です。法律的な手続きが終わり、精神的にも経済的にも安定してきた段階で、初めて申し込みを検討するのが良いでしょう。
理想を言えば、CICから異動情報が消える5年〜7年を待つのが最も確実です。しかし、メルカードの独自審査を考えれば、そこまで待たなくてもチャンスはあります。おすすめしたいのは、「債務整理の手続きが終わってから、最低でも半年〜1年かけて、じっくりとメルカリで良い実績を積み上げてから申し込む」という戦略です。焦りは禁物です。「信用は一日にしてならず」。メルカリでの地道な活動を通じて、新しいあなたの信用をコツコツと築き上げていく期間と捉えてみてはいかがでしょうか。
【項目4】現在のあなた:メルカードの申し込み状況
最後の項目は、見落としがちですが、審査結果に意外な影響を与えることがある「申し込み時の状況」についてです。これまでの3つの項目が完璧でも、申し込みの仕方一つで結果が変わってしまうことがあるとしたら…もったいないですよね。
ここでは、あなたの信用情報に余計な傷をつけないための守りの知識と、審査通過の可能性を高めるための考え方、両方をお伝えします。最後の詰めとして、しっかりと押さえておきましょう。
短期間での多重申し込み(申し込みブラック)は審査にどう影響するか
絶対に避けていただきたいのが、「短期間での多重申し込み」です。これは通称「申し込みブラック」と呼ばれている状態で、カード業界では非常に警戒される行為の一つです。
「申し込みブラックとは?」といいますと、例えば1ヶ月ほどの短い間に、A社、B社、C社…と立て続けにクレジットカードの申し込みをする行為を指します。カード会社から見ると、「この人はよほどお金に困っているのではないか?貸し倒れのリスクが高いかもしれない」という危険信号として映ってしまうのです。
あなたがカードに申し込んだという事実は、「申し込み情報」としてCICに6ヶ月間記録されます。メルカードに申し込む前に、他のカードの審査に立て続けに落ちているような状況だと、その記録が審査にマイナスの影響を与えかねません。もし心当たりがある場合は、最後の申し込みから最低でも6ヶ月間は期間を空けるのが賢明な判断と言えるでしょう。
キャッシング機能がないことが審査に与えるプラスの影響
最後に、メルカードの大きな特徴であり、審査にもプラスに働く点をお伝えします。それは、メルカードにはキャッシング機能が一切付いていない、ということです。
一般的なクレジットカードでは、「キャッシング枠を0円で申し込む」と審査に通りやすくなる、というテクニックがよく知られていますが、メルカードはその必要すらないのです。
カードの機能が買い物(ショッピング)専用に絞られているため、「貸金業法」という、より厳しい法律に基づいた審査が不要になります。これは、カード会社側の貸し倒れリスクが低減されることを意味し、結果として、私たち申込者にとっても審査のハードルが少し下がるというメリットに繋がります。あなたが「借金目的ではなく、純粋にメルカリでの買い物を便利にしたい」という健全な利用者であることを、カードの仕様自体が証明してくれている、とも言えますね。
メルカードの審査に落ちた?考えられる5つの理由とすぐできる対策

さて、ここまでメルカードの審査で重視されるポイントについて詳しく解説してきました。しかし、中には「万全の準備をしたつもりだったのに、審査に落ちてしまった…」という方もいらっしゃるかもしれません。あるいは、「これから申し込むけど、もし落ちたらどうしよう」と不安に思っている方もいるでしょう。
そんな時、ただ落ち込むのではなく、まずは「なぜ審査に通らなかったのか」その理由を冷静に分析することが、次への大きな一歩に繋がります。
この章では、メルカードの審査に落ちてしまった場合に考えられる、代表的な5つの理由を具体的に掘り下げていきます。そして、それぞれの理由に対して、「じゃあ、次に何をすればいいのか」という具体的な対策まで踏み込んで解説します。審査落ちという結果は、決してあなたの全人格が否定されたわけではありません。いわば、メルカリからの「ここをもう少し改善してくれると、もっと嬉しいです!」というメッセージだと捉えて、前向きに対策を考えていきましょう。
審査落ちた人の共通点1:メルカリの利用実績がほとんどない、または評価が悪い
審査に落ちてしまった方が、まず最初にご自身の状況を振り返っていただきたいのが、この「メルカリの利用実績」です。これは、メルカード審査における最も基本的な評価項目であり、ここのスコアが低いと、審査通過はかなり厳しい道のりになります。
先ほどもお伝えした通り、メルカードは「メルカリユーザーのためのカード」です。そのため、メルカリ側から見て、あなたがどんなユーザーなのか判断する材料がなければ、信用の与えようがありません。「メルカードが欲しいから、昨日アカウントを作りました」という状態では、残念ながら門前払いになってしまう可能性が高いのです。取引回数が一桁だったり、数年前に数回使ったきりだったり、というケースも同様に評価されにくいでしょう。
また、取引回数がある程度あっても、その中身、つまり「評価」が悪ければ、それは逆効果になってしまいます。例えば、「残念だった」の評価が複数あったり、取引相手から「連絡が遅い」「梱包が雑だった」といったネガティブなコメントが残っていたりする場合、「この人にカードを持たせても、きちんと約束を守ってくれるだろうか?」と疑問符が付いてしまうのは、当然のことですよね。まずはご自身の評価一覧を客観的に見返してみることも大切です。
審査落ちた人の共通点2:過去にメルペイスマート払いを滞納・延滞した経験がある
次に考えられる非常に大きな理由が、メルカリ内の後払いサービス、「メルペイのあと払い(旧スマート払い)」での過去のトラブルです。これに心当たりがある場合、審査落ちの直接的な原因となった可能性が極めて高いと言えるでしょう。
考えてみてください。メルペイのあと払いは、メルカリがあなたを信用して「お金を立て替えている」状態です。その信頼に対して、支払いの遅れ、つまり「約束を破る」という形で応えてしまった場合、メルカリ側が「この人への新たな信用供与(メルカードの発行)は難しい」と判断するのは、ごく自然な流れです。たとえ1日や2日の遅れであったとしても、その「遅れた」という事実は、システム上に記録として残り続けます。
特に、何度も繰り返し延滞している場合や、長期間にわたって支払いが完了しなかった場合は、致命的です。これは、CICの異動情報(ブラックリスト)以上に、メルカードの審査においては重く見られる「社内ブラック」と呼ばれる状態に近いかもしれません。メルカリという会社の中での信用情報に、大きな傷がついてしまっているのです。もし過去に延滞の経験があるなら、まずはその事実を真摯に受け止め、これから信頼を回復していくしかありません。
審査落ちた人の共通点3:本人確認が未完了、または登録情報が古く不正確
これは、いわば「うっかりミス」が原因の審査落ちパターンですが、意外と多く見られるケースです。審査の前提条件である「本人確認」が完了していなかったり、登録している情報が古いままであったりする状況です。
メルカードの申し込みには、「アプリでかんたん本人確認」の完了が必須条件となっています。これを済ませていない状態で申し込んでも、審査のプロセスはそこでストップしてしまいます。「申し込みボタンが押せるから大丈夫だろう」と思っていたら、実は前提条件を満たしていなかった、というわけですね。
また、本人確認は済ませていても、登録されている情報と本人確認書類の情報にズレがある場合も同様です。例えば、引越し前の古い住所のまま、結婚して姓が変わる前の旧姓のまま、といったケースです。審査を行う側からすれば、「提出された書類と登録情報が違うけれど、これは本当に同一人物なのだろうか?」と判断に窮してしまいます。悪意がない単なる更新忘れだとしても、結果として「情報管理がしっかりできない人」という印象を与えかねません。申し込みの前には、必ず登録情報が最新かつ正確な状態になっているか、マイページから再確認する癖をつけましょう。
審査落ちた人の共通点4:メルカリの利用規約に違反したことがある
メルカリの利用規約に違反した経験がある場合も、審査に大きく影響します。これは非常に重要なポイントです。メルカリは、自社のプラットフォームの安全と秩序を維持するために、利用規約を設けています。このルールを破ったユーザーに対して、新たな信用を供与するメルカードを発行する、ということは考えにくいでしょう。
例えば、禁止されている商品の出品(偽ブランド品、医薬品、電子チケットの転売など)を行って、運営から警告を受けたり、商品を削除されたりした経験。あるいは、一人のユーザーが複数のアカウントを持つ「重複アカウント」や、他のユーザーになりすます「なりすまし行為」など、明確な規約違反が発覚した場合も同様です。
こうした行為は、メルカリのサービスそのものの信頼性を損なうものです。たとえそれが軽い気持ちで行ったことであっても、システム上にはその記録が残っています。「このユーザーは、サービスのルールを守れない人だ」と判断されれば、メルカードの審査という「信用」を問われる場面で、厳しい評価が下されるのは避けられないでしょう。
【審査に再挑戦】次に申し込む前に半年間やっておくべきことリスト
もしメルカードの審査に落ちてしまっても、未来永劫カードが作れないわけではありません。適切な準備期間を設け、あなたの「信用情報」を着実に育てることで、再挑戦の道は必ず開けます。目安として「半年間」、以下のリストにあるアクションを意識的に実践してみてください。
- メルカリでの取引実績を積む(目標:最低でも30件以上) まずは不用品の出品から始めてみましょう。梱包は丁寧に、発送は迅速に。購入されたら、必ず感謝のメッセージを送ることを心がけてください。欲しいものがあれば、積極的にメルカリで購入してみましょう。商品を受け取ったら、なるべく早く中身を確認し、出品者に「受け取り評価」と感謝のコメントを送ることを忘れずに。
- 全ての取引で「良い」評価をもらうことを徹底する 丁寧な言葉遣い、こまめな連絡、迅速な対応。当たり前のことですが、この一つひとつがあなたの評価に繋がります。「この人から買ってよかった」「この人に売ってよかった」と相手に思ってもらえるような、誠実な取引を積み重ねましょう。
- メルペイのあと払いを少額でも利用し、絶対に期日通りに支払う これが最も重要な「クレヒス修行」です。まずは数千円程度の少額からで構いません。コンビニでの買い物や、メルカリでの購入時に、意識的にあと払いを使ってみましょう。そして、支払い期日はカレンダーに登録するなどして、絶対に忘れない仕組みを作ってください。この「期日を守った」という事実が、半年後にはあなたの強力な武器になります。
- 他のクレジットカードへの申し込みは一切しない いわゆる「申し込みブラック」を避けるため、この半年間はグッと我慢です。浮気せず、メルカリ一筋で信用を育てていきましょう。
この半年間の地道な活動は、決して無駄にはなりません。メルカリは、あなたのその誠実な姿を必ず見てくれています。半年後、以前とは見違えるほど立派になったあなたの「メルカリ信用情報」を携えて、自信を持って再申し込みに臨んでみてください。
メルカードの発行ができなくても、クレジットカードはまだ諦めなくて大丈夫です。以下の記事で詳しく解説しています。
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メルカード申し込みから発行までの全手順と気になるQ&A
さあ、ここまでの解説でメルカードの審査の仕組みや、通過のためのポイントは、かなり深くご理解いただけたかと思います。「よし、自分も準備が整ったから、いよいよ申し込んでみよう!」そう思った方のために、この章では、実際の申し込みからカードが手元に届くまでの具体的な流れと、多くの方が疑問に思うであろうポイントをQ&A形式でスッキリ解決していきます。
申し込みって何だか難しそう、時間はどれくらいかかるの?土日でも審査してくれるのかな?といった、手続き面の不安をここで一掃しましょう。アプリの画面を思い浮かべながら、一つひとつのステップをシミュレーションするような気持ちで読み進めてみてください。この章を読み終える頃には、あなたはもう迷うことなく、申し込みボタンを押せるようになっているはずですよ。
申し込み方法は?アプリから最短2分で完了する具体的な流れを画像付きで解説
メルカードの申し込みは、驚くほど簡単でスピーディーです。パソコンを開く必要も、面倒な書類を郵送する必要も一切ありません。あなたの手元にあるスマートフォンの「メルカリアプリ」だけで、すべての手続きが完結します。
公式サイトでは「最短2分」と謳われていますが、これは決して大げさな表現ではありません。事前に準備さえできていれば、本当にあっという間に申し込みが完了します。では、具体的な流れを見ていきましょう。
- 【STEP1】メルカリアプリを開き、「支払い」タブを選択 まずは、いつものようにメルカリアプリを立ち上げます。画面下部にあるメニューの中から「支払い」というアイコンをタップしてください。
- 【STEP2】メルカードの案内バナーを見つけてタップ 支払い画面の上部や中ほどに、「メルカード」の案内バナーが表示されているはずです。「年会費無料」「ポイント還元」といった魅力的な言葉が並んでいるのですぐに分かるかと思います。そこをタップして、申し込みページへ進みましょう。
- 【STEP3】規約に同意し、申し込み情報を確認 画面が切り替わると、メルカードに関する規約が表示されます。大切なことが書かれていますので、一度はしっかりと目を通し、「同意して申し込む」といったボタンをタップします。次に、あなたの氏名や住所などが表示されますので、間違いがないか最終確認をします。
- 【STEP4】パスコードを入力して申し込み完了! 最後に、メルカリに設定している4桁のパスコードを入力すれば、申し込み手続きはすべて完了です。本当にこれだけ。「え、もう終わり?」と拍子抜けするほど簡単ですよね。あとは審査結果を待つだけとなります。
メルカードの審査時間はどれくらい?「審査 最短」「審査 2分」は本当か
申し込みが完了すると、次に気になるのは「審査時間」ですよね。「最短2分」という言葉が本当なのか、それとも何日も待たされるのか、ドキドキする瞬間です。ここでは、審査時間の実態について詳しく見ていきましょう。
審査が早く終わる人の特徴と、時間がかかるケースの違い
結論から言うと、「審査 最短2分」は本当です。実際に、申し込み完了ボタンを押した直後に「審査が完了しました」という通知が届くケースは数多く報告されています。
では、このように審査が早く終わる人には、どんな特徴があるのでしょうか。それは、これまでの章でお話ししてきた「メルカリが評価するポイント」を高いレベルで満たしている方々です。具体的には、
- メルカリでの豊富な取引実績と「良い」評価
- メルペイあと払いの延滞なき利用履歴
- CICの信用情報に大きな問題がない
これらの条件が揃っていると、AIによる自動審査(スコアリング審査)で「この方は優良顧客で間違いない」と即座に判断され、スピーディーな審査完了に繋がるわけです。
一方で、審査に数時間から1〜2日程度かかるケースもあります。これは、AIの自動審査だけでは判断が難しく、人の目による確認が必要になった場合です。例えば、メルカリの利用実績は少ないけれど、年収などの属性情報が高い方や、その逆のパターンなど、システムが「少し慎重に判断したい」と考えたケースがこれにあたります。決して「審査に時間がかかっているから落ちる」というわけではないので、焦らずに結果を待ちましょう。
メルカード審査は土日祝日でも行われる?夜間の申し込みはどうなる?
「週末にゆっくり申し込みたいんだけど、土日でも審査はしてくれるのかな?」これもよくある質問ですね。ご安心ください。メルカードの審査は、基本的に土日祝日も関係なく、24時間体制で行われています。
これは、審査の大部分がAIによる自動システムで行われているためです。AIは曜日や時間を問わず稼働してくれますから、あなたが金曜の夜中に申し込んでも、日曜の朝に申し込んでも、審査プロセスは滞りなく進みます。
ただし、先ほどお話ししたように、人の目による確認が必要になった場合は、審査担当部署の営業時間内(平日日中が一般的)での対応となる可能性があります。そのため、週末や夜間に申し込んだ方のうち、人の目での確認が必要になったケースでは、審査結果の通知が翌営業日以降になることもあり得ます。とはいえ、申し込み自体はいつでも可能ですので、ご自身の都合の良いタイミングで手続きして全く問題ありません。
審査結果の連絡がこない…そんな時の状況確認方法
「申し込みから2日経っても、何の連絡もこない…」こうなると、さすがに不安になってきますよね。審査に落ちたのか、それとも何かトラブルがあったのか、気になって仕方ないと思います。
しかし、まずは落ち着いてください。審査に時間がかかっているだけ、という可能性が十分にあります。メルカードの審査状況は、メルカリアプリから簡単に確認することができます。
アプリの「支払い」タブからメルカードの項目に進むと、「審査中」などの現在のステータスが表示されます。もし数日経ってもこの表示が変わらない場合は、メルカリのカスタマーサービスに問い合わせてみるのも一つの手です。ただし、問い合わせたからといって審査が早まるわけではありませんし、「審査の具体的な内容についてはお答えできません」という返答になることがほとんどです。基本的には、アプリからの通知を辛抱強く待つのが一番、ということになります。
メルカードは無職や主婦でも作れる?収入証明は必要?
「現在、定職に就いていない無職の状態なんだけど…」「専業主婦で、自分自身の収入はないんだけど…」こうした状況の方が、メルカードを作れるのかどうか。これは非常に気になるポイントですよね。
結論としては、無職の方や主婦の方でも、メルカードの審査に通る可能性は十分にあります。メルカードの申し込みにおいて、収入証明書類の提出は原則として不要です。審査で最も重視されるのは、あくまで「メルカリの利用実績」だからです。
たとえ申込者本人に安定した収入がなかったとしても、メルカリで不用品を販売して継続的に売上金を得ていたり、メルペイのあと払いを問題なく利用できていたりすれば、それが「この人には返済能力がある」という証明になります。メルカリは、一般的なカード会社とは異なり、「給与所得」だけを収入とは見なしていないのです。メルカリ内での経済活動そのものを、あなたの「信用」そして「収入」として評価してくれる。これは、収入の形が多様化する現代において、非常に画期的な審査方針と言えるでしょう。
メルカードの審査履歴は信用情報(CIC)に残る?
最後に、申し込みに関する少し専門的ながら、重要な情報についてお話しします。それは、「メルカードに申し込んだという事実が、信用情報機関(CIC)に記録として残るのか?」という点です。
これに対する答えは、「はい、残ります」です。メルカードに申し込むと、「株式会社メルペイ」があなたの信用情報を照会したという事実が、「申し込み情報」としてCICに6ヶ月間登録されます。これは、先ほど「申し込みブラック」の項目でお話しした通りですね。
そして、無事に審査に通過し、メルカードが発行されると、今度は「契約情報」としてCICに登録されます。カードの利用限度額や支払い状況などが記録され、これがあなたの新しい「クレジットヒストリー(クレヒス)」となっていくわけです。
メルカードを毎月きちんと利用し、遅れることなく支払いを続けること。それは、CICに良い履歴を積み重ねていくことに他なりません。将来、住宅ローンを組みたい、あるいは別のステータスの高いカードを作りたい、と考えた時に、このメルカードで築き上げた良好なクレヒスが、あなたの大きな力となってくれるはずです。
発行前に知っておきたいメルカードのメリットと「やめとけ」と言われる理由
さて、これまでの解説を通じて、メルカードがあなたにとって非常に魅力的な一枚になり得ることが、お分かりいただけたかと思います。しかし、どんな物事にも光と影があるように、メルカードにも素晴らしいメリットがある一方で、人によっては「ちょっと違うかも…」と感じるかもしれない注意点も存在します。
世の中の口コミを見ると、「メルカードは最高!」という声もあれば、「メルカードはやめとけ」なんていう、少しドキッとするような意見を見かけることもありますよね。
この最後の章では、あなたがメルカードを手にした後の未来をより具体的にイメージできるよう、その輝かしいメリットと、知っておくべき注意点の両方を、包み隠さず公平な視点でお伝えします。両方を天秤にかけた上で、「やっぱり私にはメルカードが必要だ!」と心から納得していただくこと。それが、この章のゴールです。
それでもメルカードを作るべき4つのメリット
まずは、メルカードがあなたの生活をどれだけ豊かに、そしてお得にしてくれるのか、その代表的なメリットを4つ、ご紹介しましょう。これらは、特にメルカリを愛用している方にとっては、見逃せない特典ばかりですよ。
メリット1:メルカリでの買い物でポイント還元率が最大4%になる
メルカード最大の魅力は、何と言ってもその高いポイント還元率です。メルカリでのお買い物にメルカードを利用すると、利用額の1%から最大で4.0%ものメルカリポイントが還元されます。この還元率は、あなたのメルカリでの利用実績などに応じて変動する仕組みになっており、メルカリを頻繁に使う人ほどお得になるように設計されています。
一般的なクレジットカードの還元率が0.5%〜1.0%であることを考えると、この数字がいかに驚異的かが分かりますよね。例えば、5万円の欲しかったブランド品をメルカリで見つけて購入した場合、最大で2,000円分ものポイントが戻ってくる計算です。これは、メルカリユーザーにとっては最高の特典と言えるでしょう。
メリット2:年会費永年無料で、持っているだけならコストはゼロ
「でも、そんなに特典が良いと、年会費が高いんじゃないの?」と心配になるかもしれませんが、ご安心ください。メルカードは、年会費が永年無料です。初年度だけ無料、といった条件付きではなく、あなたがカードを持ち続ける限り、一切の費用はかかりません。
これは、とりあえず作っておいて損はない、という大きな安心材料になります。もしカードを作ったけれど、あまり使わなかった…という場合でも、あなたに金銭的な負担は一切発生しません。コストゼロで、いざという時の決済手段と、お得な特典を得るチャンスを手に入れられる。これは非常に大きなメリットです。
メリット3:メルカードの利用実績が新たな信用(クレジットヒストリー)になる
これは、特に過去の金融履歴に不安を抱えている方にとって、非常に大きな意味を持つメリットです。メルカードを利用し、毎月の支払いをきちんと続けていくこと。その一つひとつの行動が、あなたの新しい「信用情報(クレジットヒストリー)」として、信用情報機関CICに記録されていきます。
つまり、メルカードを誠実に使い続けること自体が、あなたの信用を回復していくためのトレーニング、「クレヒス修行」になるのです。ここで良好な履歴を半年、一年と積み重ねていけば、それは将来、あなたが住宅ローンを組んだり、自動車ローンを組んだり、あるいは別のクレジットカードに申し込んだりする際に、「この人はきちんと約束を守れる人だ」という客観的な証明として、大きな力を発揮してくれるはずです。
メリット4:全国のJCB加盟店で使える汎用性の高さ
メルカードは、メルカリの中だけでしか使えない専用カードではありません。国際的なクレジットカードブランドである「JCB」と提携しているため、日本全国、そして世界中のJCB加盟店で、一般的なクレジットカードと全く同じように利用することができます。
コンビニやスーパーでの日々のお買い物、レストランでの食事、ネットショッピングなど、あらゆる場面で活躍してくれます。メルカリでの利用時はもちろん、街なかのお店で利用した場合でも、常時1.0%のポイントが還元されます。メルカリユーザー以外の方にとっても、十分にメインカードとして使えるだけのポテンシャルを秘めているのです。
「メルカードはやばい」「やめとけ」と言われる3つの注意点
一方で、「メルカードはやめとけ」といったネガティブな声があるのも事実です。これは一体どういうことなのでしょうか。その理由を探ると、メルカードが持ついくつかの特徴が、人によってはデメリットと感じられる場合がある、ということが分かってきました。申し込む前に、これらの点もしっかりと理解しておきましょう。
理由1:初期の利用限度額が低めに設定される可能性がある
メルカードの審査は、メルカリの利用実績を重視するため、他のカードの審査に通りにくい方でも発行されやすい、という側面があります。そのバランスを取るためか、発行当初の利用限度額が、一般的なカードに比べて低めに設定される傾向があるようです。
口コミなどを見ていると、「限度額3万円からスタートだった」「最初は5万円しか使えなかった」といった声も少なくありません。大きな買い物をしようと思ってカードを作った方にとっては、少し物足りなく感じてしまうかもしれませんね。ただし、カードを発行した後に、利用実績を重ねていくことで、この限度額は段階的に引き上げられていく(増枠される)可能性が十分にあります。
理由2:メルカリを頻繁に使わない人にはメリットが薄い
これは、メルカードのメリットの裏返しとも言えます。メルカードの最大の強みは、あくまで「メルカリでの利用時における高いポイント還元率」です。そのため、メルカリをほとんど、あるいは全く使わないという方にとっては、その最大の恩恵を受けることができません。
もちろん、JCB加盟店での常時1.0%還元も、年会費無料のカードとしては十分に魅力的です。しかし、世の中には特定のスーパーやガソリンスタンドでさらに高い還元率を誇るカードなど、様々な特徴を持ったカードが存在します。ご自身のライフスタイルを考えた時に、メルカリでの利用頻度が極端に低いのであれば、他のカードを選んだ方が、結果的に得をする可能性もある、ということです。
理由3:支払い管理を怠るとメルカリのアカウント利用にも影響が出るリスク
これは、絶対に頭に入れておかなければならない、最も重要な注意点です。メルカードの支払いを万が一、延滞してしまった場合、その影響はカードの利用停止だけに留まりません。あなたが大切に使ってきた「メルカリのアカウント」の機能が一部、あるいは全部制限されてしまう可能性があるのです。
具体的には、商品の購入ができなくなったり、売上金が利用できなくなったり、最悪の場合はアカウント自体が利用停止になるリスクもゼロではありません。メルカードとメルカリアカウントは、非常に強く連携しています。だからこそ、支払い管理はこれまで以上に徹底する必要があります。「もし支払いに遅れたら、メルカリが使えなくなるかもしれない」という緊張感を常に持っておくことが大切です。
まとめ:メルカードはブラックリストでも諦めないで!まずはメルカリで良い実績を積むことから始めよう
さて、長い時間お付き合いいただき、本当にありがとうございました。今回は、「メルカードはブラックリスト状態でも作れるのか?」という、多くの方が抱える切実な疑問について、その審査の仕組みから具体的な対策、メリット・デメリットに至るまで、徹底的に掘り下げてきました。
この記事を通してお伝えしたかった、たった一つの最も重要なメッセージ。それは、「メルカードは、過去のあなたではなく、『メルカリを使っている今のあなた』を見てくれるカードだ」ということです。
過去の金融トラブルによって、他のクレジットカードの審査に落ち続けてしまい、「もう自分は社会的な信用を失ってしまったんだ…」と、自信をなくしていた方もいらっしゃるかもしれません。ですが、メルカードは、そんなあなたにもう一度チャンスを与えてくれる可能性を秘めています。
そのチャンスを掴むための鍵は、非常にシンプルです。まずは、あなたの手の中にあるスマートフォンで、メルカリアプリを開くことから始めてみてください。
不用品を一つ、丁寧に出品してみる。購入してくれた人に、心からの感謝を伝えてみる。欲しいものがあったら、メルカリで探してみる。そして、メルペイのあと払いを使ったら、その約束だけは、絶対に守る。
こうした一見、地道で小さな行動の積み重ねこそが、あなたの新しい「信用」を築き上げていくのです。その信用が確かなものになった時、メルカードはきっと、あなたの元へとやってきてくれるはずです。
この記事のポイントまとめ
- メルカードはブラックリストでも発行の可能性あり!
過去の信用情報だけでなく、メルカリの利用実績を重視する「独自審査」が特徴です。 - 審査通過の鍵は「メルカリでの信用」
重要なのは「取引回数・良い評価」と「メルペイあと払いの延滞なき利用実績」です。 - 審査落ちの主な原因はメルカリ内にある
利用実績不足、あと払いの延滞、登録情報の不備などが考えられます。 - 再挑戦するなら「半年間のクレヒス修行」がおすすめ
メルカリで誠実な利用実績をコツコツ積み重ねることが、次への一番の近道です。 - メリットと注意点の両方を理解しよう
年会費無料で最大4%の高還元は魅力ですが、支払い延滞はメルカリアカウントに影響するリスクも。
結論:諦める前に、まずはメルカリで「信頼される利用者」になることから始めましょう!